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文:Daebbang
こんにちは、Daebbangです。
「シュリンクは毎月、ウルセラは年に1回でよいと聞きました。同じ超音波のリフトアップ治療なのに、なぜこんなに違うのでしょうか?」
間隔だけを見ると、ウルセラのほうがずっと長持ちするように感じますよね。ただ、ここには再び受ける目的の違いと、機器が与える刺激の違いが両方関わっています。
今回は、よく施術する頬・フェイスライン・二重あごを中心にお話しします。300ショットと600ショットをどう考え、次の施術をいつ頃検討するとよいのかも整理してみましょう。
まず、「1か月後」と「1年後」では目的が違うことがあります
初期に繰り返す治療は、目指す変化を得るために、最初から複数回に分けて受けるものです。「まだ改善したいところがあるので、治療を続けながら変化を見ていこう」という計画ですね。
メンテナンス治療は、すでに得られた結果を見ながら、再び補いたいときに受けるものです。「今はよく維持できているので、様子を見て、たるみがまた気になったら受けよう」という考え方に近いです。
どちらも再び受ける治療ですが、目的が違います。1か月後にまた受けるからといって、前の施術の効果が1か月ですべてなくなったという意味ではありません。

シュリンクユニバース系のULTRAFORMER MPT。従来のシュリンクであるULTRAFORMER IIIとは区別してお読みください。写真:CLASSYS公式製品資料。 写真の出典
実際、シュリンクユニバースの海外製品名であるULTRAFORMER MPTを使った研究では、60歳以上の女性20人の下顔面とあご下を4週間間隔で3回治療しています。最初から複数回受ける計画の研究であり、1か月後に効果がなくなるかを調べた研究ではありません。 [2]
ウルセラの2022年の専門家合意文書では、顔全体とあご下に600〜1,000ラインを照射し、3〜6か月後に結果を確認したうえで、12〜18か月間隔でメンテナンス治療を行う方針が示されています。十分に治療した後、経過を見ていく計画です。 [8]
つまり、「シュリンクは1か月」「ウルセラは1年」をそのまま比べると、最初に効果をさらに引き出そうとする過程と、その後の結果を維持する過程を比べている可能性があります。 初期に繰り返す治療はシュリンクだけ、メンテナンスはウルセラだけ、というわけでもありません。
では、機器の違いはないのでしょうか?

従来型のUlthera System。画面で組織を確認しながら施術する機器です。写真:Merz公式製品資料。 写真の出典
機器が狙った位置に一定の熱刺激を作る仕組みも、繰り返し施術の計画に影響する可能性があります。皮膚の中に作られる小さな熱刺激の部位を、熱凝固点といいます。 [6]
2022年の比較研究では、ウルセラのリアルタイム画像で治療位置を確認する機能や、熱凝固点の均一性などを調べています。研究者らは、こうした特性の違いが1回の治療効率に影響し、同じような変化を得るまでに必要な施術回数も変わる可能性があると解釈しています。 [6]
同じショット数でも、実際に作られる刺激は異なることがある、ということですね。ただし、これは間隔の違いを説明しうる一つの可能性です。この研究が「シュリンクは1か月、ウルセラは1年」を直接比較して実証したわけではありません。 [6]
下の図は、実験で観察された熱凝固点の形を、皮膚を支える組織であるSMASの位置に置き換えた概念図です。 元の実験は皮膚ではなく、組織を模した材料で行われました。図の大きさは、形を比べやすいように調整しています。 [6] [9]

左はウルセラ、右は従来型シュリンクULTRAFORMER IIIの実験で観察された形を参考にしています。実際のSMASの比較結果や、測定された大きさ・面積・個数を再現した図ではありません。現在のMP・LINEARモードの比較でもなく、図の大きさが効果の大きさを示すものでもありません。 根拠となる論文
比較対象は、従来のシュリンクであるULTRAFORMER IIIです。現在のシュリンクユニバースやリニアZのすべてのモードでも、同じ違いがあるとはいえません。 この比較研究と、先ほど紹介したウルセラの専門家合意文書は、メーカーのMerzから支援を受けています。 [6] [8]
最近はリニアモードだと早く終わりますよね?
診療では、施術時間を短くするために、こうしたモードを選ぶこともあります。ただ、施術が早く終わることと、効果が早くなくなることは分けて考える必要があります。
シュリンクユニバースにはエネルギーを高密度に届けるMPモードがあり、リニアZにはドット(DOT)とリニア(LINEAR)モードがあります。二つの機器の技術が、まったく同じという意味ではありません。 [10] [11]

リニアZ(LinearZ)。写真:Jeisys公式製品資料。 写真の出典
リニアZを使ったブタ組織の実験では、ドットは局所に集中した熱分布を、リニアはより広い熱分布を示しました。照射速度だけでなく、熱を届ける形も違うのです。 [10]
組織の反応にも違いがありました。マウスの皮膚実験では、特定のエネルギー条件で、リニアはドットよりもコラーゲンや弾性線維に関する指標を大きく増加させました。 ただし、これはマウスの皮膚で見られた変化です。人のフェイスラインもその分大きく引き上がる、あるいは効果がより長く続く、という意味ではありません。 [10]
二重あごや顔の輪郭の改善を報告した臨床研究もあります。ただ、部位ごとにモードや深さを変えたり、複数のモードを組み合わせたりしているため、人ではどちらのモードが何%優れているのか、どれだけ長持ちするのかを、個別に比較した結果ではありません。 これらの研究にも、メーカーの支援やメーカー所属の研究者の参加がありました。 [4] [10] [11]
ですから、次の施術は、どれだけ早く終わったかよりも、どの範囲を治療し、結果がどれくらい維持されているかを見て決めるのがよいと思います。
600ショットなら300ショットの2倍長持ちしますか?
そのような計算はしません。ショット数は、治療する範囲と合わせて考える必要があります。 [3] [8]
300ショットを頬にも少し、フェイスラインにも少し、あご下にも少しと分けると、肝心の気になる部分に十分な刺激を与えにくくなることがあります。ですから、300ショットなら、最も気になる部位に集中する考え方をお勧めしたいです。
頬のたるみからフェイスライン、二重あごまで一緒に治療するなら、範囲は広くなりますよね。その場合は、600ショット程度で、必要な範囲と深さを十分に治療する計画を検討できます。ただし、どの顔にも最低600ショットが必要と決まっているわけではありません。
600ショットを検討する理由は、治療する範囲を十分にカバーするためです。ショット数が2倍でも、持続期間が2倍になるわけではありません。

10THERA。高周波機器の10THERMAとは別の機器です。写真:TENTECH公式製品資料。 写真の出典
シュリンク・リニアZ・10THERAを比べるときも、ショット数だけでは判断できません。機器やモードによって、エネルギーを届ける方法やショットの数え方が異なることがあるからです。異なる機器の300ショットが、すべて同じ治療量とは限りません。 [4] [5]
では、次の施術はいつ受けるとよいのでしょうか?
超音波のリフトアップ治療は、施術が終わった瞬間にすべての変化が完了するわけではありません。その後もコラーゲンが作られ、再構築される過程が続きます。組織を調べた研究でも、施術2か月後にコラーゲンや弾性線維の変化が観察されました。 [7]

施術後にコラーゲンが新たに作られ、再構築される過程を簡略化した図です。特定の機器の効果の大きさや持続期間を比較した図ではありません。
私なら、最初から複数回受ける計画でなければ、まず約3か月後に、写真とたるみの状態を比べることをお勧めします。 どれくらい変わり、まだ気になる部分がどこにあるのかを、先に確認しようということです。
以下は、その結果に応じて次の相談時期を考えるための提案です。ウルセラの年単位のメンテナンスは専門家合意を参考にし、それ以外は治療範囲と反応を見ながら調整する考え方です。ショット数別に検証された再施術の公式ではありません。 [1] [8]
ウルセラを受ける場合
300ショットで気になる部位に集中した場合: まず約3か月後に変化を確認し、さらに改善したいたるみが残っていれば、6か月前後に追加施術について相談することをお勧めします。結果がよく維持されていれば、さらに待っても構いません。6か月で効果が終わるという意味ではありません。
600ショットで必要な範囲と深さを十分に治療した場合: 結果を確認したうえで、約12か月を目安にメンテナンス治療について相談する方針をお勧めします。改善がよく維持されていれば、12〜18か月に調整できます。専門家合意文書の600〜1,000ラインは、顔全体とあご下を対象としたものです。600ショットを満たせば、誰でも1年間の持続が保証されるという意味ではありません。 [8]
シュリンク・リニアZ・10THERAを受ける場合
300ショットで狭い部位に集中した場合: 約3か月後に追加治療が必要かを確認することをお勧めします。初期のUltraformerの300ライン研究でも、著者らは3か月後の再施術を提案しています。ただし、複数の間隔を比べて決めた最適な間隔ではなく、リニアZや10THERAにも共通する基準ではありません。 [1]
600ショットで広い範囲を十分に治療した場合: 約3か月後に反応を確認し、改善がよく維持されていれば、6か月前後にもう一度経過を確認することをお勧めします。そのときに追加施術が必要かを決めればよいと思います。6か月で必ず再施術するという意味ではありません。
最初から繰り返し治療を計画している場合は、先ほどのMPT研究のように、4週間間隔で続けることもあります。ただし、特定の対象と条件で使われた計画なので、誰にでも毎月繰り返す方法として当てはめるわけではありません。 [2]
効果がよく維持されていれば、予定の時期になったという理由だけで、また受ける必要はありません。 具体的な施術間隔と必要なショット数は、担当の医療者と十分に相談したうえで決めてください。
Take-home messages
- 1か月後の再施術と1年後のメンテナンスでは、目的が違うことがあります。 再び受ける間隔が、そのまま効果の終わる時期を示すわけではありません。
- 機器やモードによって、刺激や組織の反応は変わることがあります。 ただし、施術の速さだけで効果の大きさや持続期間を判断することはできません。
- 300ショットは気になる部位に集中し、600ショットは広い範囲を十分に治療する計画を検討します。600ショットだから2倍長持ちするわけではありません。
- ウルセラ: 300ショットは3か月後に反応を確認 → 必要なら6か月前後に追加施術の相談。600ショットで十分に治療した場合は約12か月後にメンテナンスの相談をし、良好に維持されていれば12〜18か月に調整する案です。
- シュリンク・リニアZ・10THERA: 300ショットは約3か月後に追加治療の必要性を確認。600ショットは3か月後に反応を確認 → 良好に維持されていれば6か月前後に経過を確認することを提案します。これらはショット数別に実証された公式ではなく、経過確認と相談のための目安です。
参考文献
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- Yi KH et al. (2026). Individualized HIFU in women over 60: ultrasound assessment of layer-specific facial soft-tissue thickness changes. Scientific Reports. 16:32777.
- Park JY et al. (2021). Customized Treatment Using Microfocused Ultrasound with Visualization for Optimized Patient Outcomes: A Review of Skin-tightening Energy Technologies and a Pan-Asian Adaptation of the Expert Panel’s Gold Standard Consensus. Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology. 14(5):E70–E79.
- Song JK et al. (2026). Dual-approach High-intensity Focused Ultrasound for Facial Contour Modulation and Submental Reduction. Plastic and Reconstructive Surgery – Global Open. 14(7):e7919.
- Kim SH et al. (2023). Clinical utility of the 2-line high-intensity focused ultrasound for skin tightening in Republic of Korea: retrospective clinical study. Medical Lasers. 12(1):29–33.
- Pavicic T et al. (2022). Microfocused ultrasound with visualization: Consensus on safety and review of energy-based devices. Journal of Cosmetic Dermatology. 21(2):636–647.
- Suh DH et al. (2011). Intense focused ultrasound tightening in Asian skin: clinical and pathologic results. Dermatologic Surgery. 37(11):1595–1602.
- Park JY et al. (2022). Insights on Skin Quality and Clinical Practice Trends in Asia Pacific and a Practical Guide to Good Skin Quality from the Inside Out. Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology. 15(6):10–21.
- White WM et al. (2007). Selective Creation of Thermal Injury Zones in the Superficial Musculoaponeurotic System Using Intense Ultrasound Therapy: A New Target for Noninvasive Facial Rejuvenation. Archives of Facial Plastic Surgery. 9(1):22–29.
- Oh S et al. (2023). High-Intensity Focused Ultrasound Increases Collagen and Elastin Fiber Synthesis by Modulating Caveolin-1 in Aging Skin. Cells. 12(18):2275.
- Goo B et al. (2025). Efficacy and Safety of High-Intensity Focused Ultrasound (HIFU) on Reduction of Unwanted Submental Fat in Asian Patients. Aesthetic Plastic Surgery. 49:3750–3755.




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